「個体発生は系統発生を繰り返す」とは19世紀のドイツの動物学者エルンスト・ヘッケルの「反復説」です。 人間の胎児の発生の諸段階は生物の進化の過程を辿るという考えはヘッケルの独創ではなく、古くはアリストテレスもそう考えてい >>続きを読む
意識-心と脳の架け橋-
「心」の働き、つまり精神機能全体を解明しようとする際、「心」を丸ごと扱ったのでは、あまりに漠としているのでなかなからちがあきません。ですから、「心」は脳の機能だという前提の下に、精神機能を幾つかのサブ機能に分けてそれぞれ >>続きを読む
ミュンヒハウゼン症候群
カール・フリードリッヒ・ヒエロニュムス(Karl Friedrich Hieronymus Freiherr von Münchhausen, 1720年5月11日~1797年2月22日)はドイツ、ニーダーザクセン州の街 >>続きを読む
民主主義のルールによる我が国初の革命
私が原稿を書いている時点ではまだ開票作業中ですが、すでに民主党の勝利が確定しました。単独過半数を確保して、まさに雪崩をうつような圧勝です。私の選挙区でも、小泉ごまかし政権の象徴である小池百合子が、民主党の新人、江端貴子候 >>続きを読む
忘れてならない国民審査
解散して早3週間以上経過した8月18日に第45回衆議院議員選挙が公示されました。戦後初の本格的な政権交代となる可能性が高まっているために、各候補者、各政党ともこれまで以上に熱い選挙運動を展開しています。 それにも増して、 >>続きを読む
内股膏薬のマニフェストは要らない
まだ公示日前だというのに巷は総選挙モード満開です。政権与党なので真っ先に公約発表して然るべき自民党ですが、最後の最後に後出しじゃんけんでいいとこ取りのマニフェストを発表しました。見苦しい限りですが、そんな些末なことはさて >>続きを読む
精神症状を読み取る力-患者さんと遊ぶ-
私が曲がりなりにも精神科医を名乗っていることができるのは多くの方々からご指導をいただいたお陰です。病棟、外来、出張病院、研究室などあるゆる場面で数多くの先輩から有益なご指導、御助言を受けました。先輩に限らず、同僚や後輩、 >>続きを読む
統合失調症あれこれ(7)―病識欠如―
久しぶりに精神医学の話に戻ります。統合失調症には特徴的な症状がいくもあります。このうち幻聴、被害関係妄想、させられ体験については昨年のコラムで説明しました。今日は「病識欠如」という症状のお話をします。 「病識」はドイツ語 >>続きを読む
70歳過ぎたら運転は止めましょう(免許更新時の認知機能検査導入)
平成13年に新設され、一昨年6月に改正された危険運転致死傷罪によって飲酒運転による重大事故は急激に減少しています。アルコールの血中濃度を下げるための時間稼ぎのために轢き逃げ犯が増えて、一部には「逃げ得」という矛盾した結果 >>続きを読む