2007/08
27
月 - 10:31

妄想(delusion)―あいまいさが健康の証し―

紀元前3世紀からおよそ1800年間、宇宙の中心は地球であると信じられてきました。16世紀にコペルニクスが地動説を唱えてから、その説が多くの人の理解を得られるまでにはおよそ1世紀近くを必要としました。 アインシュタインの相 >>続きを読む

2007/08
20
月 - 10:17

既視感(デジャ・ブ)と未視感(ジャメ・ブ)

既視感(デジャ・ブ〔déjá-vu〕)という精神医学用語は一般社会でも使われることがあります。初めて見る景気や情景を、以前に見たことがある、経験したことがあるかのように錯覚することで、記憶という機能の錯誤の特殊なものです >>続きを読む

2007/08
13
月 - 11:50

神経衰弱となった横綱

かつて日本人の魂のよりどころであった「武士道」の精神では、傷ついて、弱っている者を追いかけて討ち取ることは、恥ずかしいこととされてきました。 あだ討ちの場合にも、相手が病気にかかっている場合には、回復を待って、正々堂々と >>続きを読む

2007/08
06
月 - 12:03

保続症(perseveration)

「頭の中の消しゴム」、「明日の記憶」など若年性アルツハイマー病を題材にした映画やテレビドラマを通して、認知症が高齢者だけの病気ではなく、働き盛りの壮年期の人にも起こりうる可能性があるということが理解されてきました。 認知 >>続きを読む